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矯正治療
生まれつき歯が足りなくても矯正治療できる?欠損歯がある場合の矯正治療
「生まれつき歯がないのですが、矯正治療はできるの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際、歯の欠損があっても矯正治療は可能です。ただし、欠損歯の状態やその周辺の歯の状況によって、通常の矯正治療とは異なる特別な矯正治療が必要となることがあります。
今回は、欠損歯がある場合の矯正治療について詳しく解説し、どのような治療の流れや注意点があるのかをご紹介します。
1. 欠損歯とは?
欠損歯とは、生まれつき永久歯が一部欠如している状態を指します。一般的に、上の小臼歯や下の切歯が欠損することが多く、こうした先天的な欠損は日本人においても比較的珍しくないケースで、第二小臼歯(前から5番目の歯)と側切歯(前から2番目の歯)が足りないことが多いです。
参考:「日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査」
欠損歯があると、隙間が生じ、隣接する歯がその隙間に移動してしまうことがあります。このため、歯並びの乱れや噛み合わせの問題が生じやすくなります。噛み合わせが悪い状態が続くと、顎関節に負担がかかり、顎関節症の原因となることがあります。
また、欠損歯が原因で食べ物をうまく噛めない場合、消化不良などの健康上の問題を引き起こす可能性もあります。このため、早期に歯科医師の診断を受け、必要な治療を行うことが重要です。
2. 欠損歯があっても矯正治療は可能?
欠損歯がある場合の矯正治療では、歯並びを整えることで欠損部分を補います。
具体的には、欠損部の隙間をそのまま残す場合と、周囲の歯を移動させて隙間を閉じる場合の二つの方法があります。
隙間を残す場合
将来的にインプラントやブリッジを用いて欠損部分を補うことを前提に、欠損部の隙間を整えながら矯正治療を進めます。
これにより、インプラントなどの治療に適したスペースを確保することができます。この方法は、審美性と機能性の両方を重視した治療を希望する方に適しています。
隙間を閉じる場合
矯正治療だけで欠損部の隙間を閉じます。この方法は、欠損部分が目立たない箇所にある場合や、インプラントやブリッジなどの治療を必要としない場合に選ばれます。
どちらの方法が適しているかは、患者さんの年齢、口腔内の健康状態、そして将来的な治療計画など、さまざまな要素によって異なります。そのため、治療を始める前に歯科医師と十分に相談し、自分にとって最適な治療方法を選ぶことが重要です。
3. 欠損歯がある場合の矯正治療の流れ
欠損歯がある場合でも、基本的な矯正治療の流れは変わりませんが、欠損部位をどう扱うかがポイントです。一般的な治療の流れは以下の通りです。
①初診・カウンセリング
初めに、歯科医師によるカウンセリングを行い、欠損歯の位置や全体の歯並びを確認します。どのような矯正治療が最適か、また欠損部分をどう処理するかの治療計画を立てます。
➁治療計画の作成
欠損部分にインプラントを行うのか、周囲の歯を移動して隙間を埋めるのかといった具体的なプランを策定します。
➂矯正装置の装着
治療計画に基づいて矯正装置(ブラケットやマウスピース)を装着します。欠損歯がある場合は、隙間に特別な補助具を取り付けることがあります。
➃矯正治療の進行
定期的に調整を行い、欠損歯の影響を考慮しながら歯並び、嚙み合わせの改善を進めます。
4. 欠損歯がある状態で矯正治療を行うメリットと注意点
欠損歯がある状態で矯正治療を行うことには、メリットと注意点があります。メリット
①噛み合わせの改善
欠損部によって生じる噛み合わせの問題を、矯正治療によって改善できます。これにより、歯や顎への負担が軽減され、長期的に健康な口腔状態を維持できます。
➁見た目の改善
また、欠損部の位置や状態によっては、矯正治療で隙間を整えることで、見た目の改善も期待できるでしょう。
注意点
①複雑な治療が必要になる可能性
欠損歯がある場合、治療計画が複雑になることがあります。歯をどのように動かし、最終的にどのように欠損部を補うかについて、慎重な計画が必要です。
例えば、欠損部にインプラントやブリッジなどの治療を併用する場合、矯正治療を行ってからインプラントやブリッジ治療が必要となるため、治療期間が長くなります。
➁費用
保険診療でできる場合もありますが、自由診療となる場合が多いです。費用については、歯科医師に事前に確認しておきましょう。
欠損歯がある状態でも矯正治療は可能であり、適切な治療計画とカウンセリングを通じて、健康的な歯並びを実現することができます。
欠損歯の状態に応じた矯正方法を選択し、慎重に治療を進めることが重要です。場合によっては欠損歯に対してインプラントなどの補綴(ほてつ)治療を併用することもあります。
神田駅そば総合歯科では、欠損歯がある方にも矯正治療を受けていただけるようサポート体制を整えています。矯正に関して毎月無料相談会も開催しておりますので、神田周辺で矯正治療をご検討されている方はお気軽にお問い合わせください。
監修:平松 信旭
経歴:
日本大学松戸歯学部 卒業
東京大学医学部附属病院 顎口腔外科 入局
千葉県・東京都の歯科医院で研鑽を積む
神田駅そば総合歯科 開院