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矯正治療
大人になってからじゃ遅い?30代で始める歯列矯正の種類とメリットを解説
子どもが行うイメージが強い歯列矯正。
しかし最近では30代以降に歯列矯正をする方も少なくありません。
この記事では、30代で歯列矯正を行うメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
歯列矯正したいけど一歩踏み出せていないという方は、ぜひ最後まで読んでください。
30代以降でも歯列矯正は可能!大人だからこそのメリットも
30代以降の大人が歯列矯正を行うにあたって気になるのが「きちんと歯が動くのか?」という点ではないでしょうか。
結論から言うと、子どものほうが歯が動くスピードは早いですが、30代以降でも十分に歯は動き歯列矯正は可能です。
大人になってから歯列矯正できれいな歯並びを手に入れている方はたくさんいます。 厚生労働省が2017年に行った調査によると、歯列矯正を行っている成人の約半数が30代以上です。
参考:政府統計の総合窓口(e-Stat) 平成29年患者調査歯科診療所の推計患者数,年齢階級 × 性・歯科分類別
30代の方はきれいな歯並びを手に入れたいという治療に対する意識が高く、矯正に積極的に取り組めるためスムーズに治療が進む傾向にあります。
また、経済的にも時間的にも余裕ができることが多いため、治療計画が立てやすいというメリットもあります。
30代で歯科矯正を行うメリット
「今さらやっても遅いかな…」大人になってから歯列矯正をしようか悩んでいる方は、このような思いが多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
ここでは、30代で歯列矯正を行うメリットについて解説します。
30代で始めるからこその良い面もたくさんあるので、歯列矯正したいけど迷っているという方はぜひ参考にしてくださいね。
コンプレックスを解消して自信が持てる
歯列矯正の最大のメリットは、歯並びの悪さによる見た目のコンプレックスを解消できることではないでしょうか。歯並びが悪いと相手に与える印象が気になり、笑顔がぎこちなくなったり人と会うこと自体が億劫になってしまったりします。
歯列矯正によってきれいな歯並びを手に入れることで、自分に自信が持て、人とのコミュニケーションに積極的になれるでしょう。整った歯並びは相手に良い印象を与えるため、特に人前に出る機会が多い仕事の方は前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
噛み合わせの改善によって全身の健康維持に繋がる
全体歯列矯正では歯並びだけでなく噛み合わせも良くなるので、バランスよくしっかり噛めるようになります。
噛み合わせが悪いと、無意識に「右側ではうまく噛めないから左側で噛む」というように、自分が噛みやすい方ばかりで噛んでしまいます。すると、顔の筋肉の発達に差が生まれ、顎関節症や肩こり、頭痛の原因にもなります。
全体歯列矯正で歯並びが整い噛み合わせが良くなることで、全身の健康維持にも繋がるのです。
30代以降に増える歯周病の予防になる
30代以降になると、むし歯よりも歯周病の発生や進行がしやすくなります。実は、成人が歯を失う原因第1位は歯周病です。
歯周病は、進行すると歯を支えている骨がなくなり、最悪の場合は歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。歯周病の怖いところは、自覚症状がほとんどなく進行してしまうこと。気が付いたときにはすでに重度にまで進行しているということも珍しくありません。
歯周病を進行させないためには歯磨きで汚れをしっかり落とすことが重要ですが、歯並びが悪いと歯ブラシが当てづらく、汚れが十分に落とせず歯周病のリスクは高くなってしまいます。
歯並びを整えて歯磨きがしやすくなれば、歯周病の予防にも繋がるのです。
主体的に治療するためモチベーションが維持しやすい
30代で歯科矯正をするのは、自らが「歯科矯正したい」と強く望んで治療を開始する方がほとんどです。そのため、治療に対するモチベーションが高いまま維持しやすいというメリットがあります。
子どもの場合、多くは子ども自身の意思ではなく親に言われて歯科矯正を始めるケースが多く、モチベーションを維持しにくい傾向があります。
歯列矯正中は装置の影響でむし歯や歯周病リスクが通常より高まるため、家でのメインテナンスが重要です。
また、マウスピース矯正のような取り外し式の矯正装置の場合は、患者様自身のモチベーションの高さが矯正の結果にも大きく関わってきます。
より主体的に治療が行える30代の歯列矯正は、子どもの頃に行う歯列矯正よりも良い結果が得られやすいという一面もあります。
成長による制限がなく矯正のスケジュールが立てやすい
大人になると顎の成長が止まっているため、その分矯正計画が立てやすいです。
子どもの場合だと顎が成長過程にあるため、その成長を加味しながら矯正計画を立てなければなりません。予定していた矯正計画と実際の顎の成長の度合いがずれると、矯正計画を変更しながら治療を進める必要があるため、子どもの歯列矯正の方が大人よりも期間は長くかかることも多いです。
30代であれば顎の成長は完了しているため、正確な矯正計画が立てられて、スムーズに治療が進めることが可能です。
30代で歯科矯正を行うデメリット
30代で歯科矯正を始めるのには多くのメリットがありますが、それと同時にリスクやデメリットがないわけではありません。
ここでは30代で歯科矯正を行うデメリットを解説しますので、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解した上で治療するかどうかを決めましょう。
ブラックトライアングルができる
ブラックトライアングルとは、歯と歯の間の隙間と歯ぐきに囲まれた部分にできる「黒い三角形の隙間」のことです。
ブラックトライアングルができる直接の原因は歯ぐきが下がることです。
歯列矯正を行うことでブラックトライアングルができる主な理由は以下の3つです。
●歯並びが改善され歯磨きがしやすくなったことで、腫れていた歯ぐきが引き締まったため
●でこぼこだった歯がきれいに並んでいく過程で、歯と歯の間の歯ぐきが引き伸ばされて歯ぐきの高さが低くなったため
●歯が重なって生えている部分は歯を支える骨が十分にないことが多く、歯が並んだ後に歯ぐきが下がるため
特に、歯周病が進行している状態で歯科矯正を行うと、ブラックトライアングルができる可能性が高くなります。
どの年齢でも矯正によるブラックトライアングルのリスクはありますが、年齢を重ねるごとそのリスクや頻度は高くなると言われています。
長い期間の治療が必要
矯正期間とは、矯正装置を使って歯を動かして歯並びが整うまでの期間です。大人の歯列矯正にかかる期間は約6ヵ月〜3年程度が目安です。
長期間の治療はその期間中継続的に通院も必要です。そのため、仕事やプライベートが忙しい方には負担になることもあるでしょう。
治療期間は、歯並びの状況や矯正方法によって異なり、部分矯正であれば数ヵ月〜1年程度と比較的短い期間で完了する場合もあります。ぜひ、矯正歯科医院で相談してみましょう。
高額な費用がかかる
歯列矯正は基本的に保険が適用されないため自費診療となり、費用の相場は30万円〜150万円程度です。
30代は働き盛りのため経済的な余裕ができる方もいますが、人によっては子育て時期となるため自分よりも子どもにお金をかけたいと思う方も多いのではないでしょうか。
実際に自分が歯列矯正するのにいくらかかるのかは、選択する矯正方法やあなたの歯並びによって異なります。
治療期間と同じく、費用がネックで矯正するかどうか迷っている方は、まずは歯科医院で相談してみることをおすすめします。なるべく費用を抑えるためにはどんな方法があるのか、歯科医師に聞いてみましょう。
見た目の悪さや矯正治療による痛み
「歯列矯正をしたいけど、治療中の見た目や痛みが心配で…」という方も多いのではないでしょうか。歯の表側に矯正装置を付ける場合、見た目の悪さは気になってしまう方は少なくないと思います。30代は仕事やプライベートも忙しく、人と会う機会が多い方もたくさんいるでしょう。
マウスピース矯正や裏側ワイヤー矯正など、見た目が気にならずにできる矯正方法もあるので、矯正中の見た目がネックで悩んでいる方は自分に合った矯正方法を探してみてください。
また、矯正中の痛みは大きく分けて以下の2種類があります。
- ワイヤーなどの矯正装置が口の中に当たって傷ができることによる痛み
- 矯正装置によって歯が動くことによる痛み
矯正装置が口の中に当たることによる痛みは飛び出たワイヤーが原因のことが多いので、歯科医師に相談すれば対処してもらえます。また、矯正装置が当たって口内炎ができやすい部分には矯正用ワックスを使うことで痛みを和らげることも可能です。
また、矯正装置をつけた後やワイヤーの調整後数日は歯が動くことによる痛みが出ることがありますが、ずっと痛みが続くわけではありません。
矯正中の見た目の悪さも痛みも対処法はゼロではないので、きれいな歯並びを得るメリットと矯正治療が日常生活に与える影響を理解した上で、自分にとって最適な選択ができるといいですね。
まとめ 30代も歯科矯正で理想の歯並びを手に入れられる!
この記事では、30代で行う歯列矯正について解説しました。
30代でも歯は十分動くので、歯列矯正するのに遅すぎるということは全くありません。むしろ、30代で歯科矯正するからこそのメリットもたくさんあります。
もちろん高額な費用や長期間の治療、見た目の悪さなどのデメリットはありますが、それらのデメリットを上回るメリットを感じるのであれば、30代でも歯科矯正はする価値は十分あります。
最適な治療方法を知るためにも、まずは歯列矯正を行っている歯科医院で相談してみましょう。
神田駅そば総合歯科では、マウスピース矯正・表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正も取り扱っており、患者さん一人ひとりに最適な矯正方法を提案しております。
初回相談は無料ですので、歯科矯正に対して不安なことがある方・自分にどんな方法が合っているのか分からない方はお気軽にご相談ください。